ドンマイ、眼鏡ボーイ

僕は本当に電車の中が好きなんだと思う。知らない人と同じ空間を共にし、同じ時間を過ごす。しかも、キャラやジャンルはバラバラ。無防備な人が多い。色々とツッコめるとこがあって、無視できない。



これは僕がかなりの空腹時に電車に乗っていた時の話


僕は入口のすみに立っていた。とその時、誰かが甘いガムを噛んだ。そうとう甘い味のするやつだ。においが酷い。¥100そこそこのにおいに、僕の五感はやられた。腹が減りすぎて、卑しい人間になりさがった。もしこのままこの電車の扉が永久に開かなくなったとして、僕はガムの持ち主に「ガム頂戴!」なんて体たらくな言葉をはかなきゃいけないのか。いや、死んでも言わん。心では欲しいと思っても、状況が僕を追い込んでも、僕は僕を守る。ボロは着てても心は錦なんだ。

なんて思ったか思っていないかは、置いといて

電車が駅で停車して、ダーっと人が乗り込んできた。しばらく経って、一通り乗り終えたらピーっと笛が鳴った。
その時、ダ、ダ、ダっと眼鏡をかけた青年が走り込んできた。走り込んできたが、彼の性格が災いしてか、閉まるドアの間に身を出すことはせずドアは閉まった。僕の目の前で。

残念そうな彼の背中をおいながら、電車は出発した。。ドアを止めてやればよかったと、少しの思いを駅に残して。
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by gigi666 | 2008-07-29 18:58